事務局推薦/静嘉堂文庫美術館 https://tokyo-uni-dousoukai-rengoukai.org/otherinfo/820/

事務局推薦/静嘉堂文庫美術館

2019年3月4日 更新

河野元昭館長(67・文)

桐村喜世美氏所蔵品受贈記念 岩﨑家のお雛さまと御所人形

Commemorating the Donation by Kiyomi Kirimura Hina Dolls and Gosho Dolls of Iwasaki Family

丸く愛らしい顔立ちに品格のただよう、幼児の姿をした内裏雛(だいりびな)をはじめ、子供仕立てに作られたお雛さま(稚児雛(ちごびな))は、昭和初期、三菱第4代社長の岩﨑小彌太(1879-1945)が、夫人孝子のために、京人形司の老舗「丸平大木人形店」の五世大木平藏に、特別に誂えさせたものです。豪華な装束の織りや染め、刺繡、金工など、精緻を尽くした工芸美が随所に見られるこの雛人形は、戦後ひとたび散逸しましたが、桐村喜世美(きりむらきよみ)氏(茂照庵(もしょうあん)・京都福知山市)により、段飾りの雛人形15体すべてと道具類の多くが集められ、2018年、岩﨑家ゆかりの静嘉堂に寄贈されました。

本展は、この「岩﨑家雛人形」とともに、武者人形や犬筥(いぬばこ)など人形の優品が多数、静嘉堂に寄贈されたことを記念し、感謝をこめて開催するものです。
また五世大木平藏の傑作とうたわれる、小彌太の還暦祝いに孝子夫人から贈られた、58体からなる日本の童子や唐子たち、七福神の寿ぐ「木彫彩色御所人形」も、一堂に並びます。

喜びの表情にあふれるかわいらしい人形たちの姿を、静嘉堂庭園の梅の季節にどうぞお楽しみ下さい。

会期

2018年1月29日(火)~3月24日(日)

休館日

月曜日(2月11日は開館)、2月12日(火)

開館時間

午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)

入館料

一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料
※団体割引は20名以上
※リピーター割引:会期中に本展示の入館券をご提示いただけますと、2回目以降は200円引きとなります。
※本展会期中、「三井記念美術館との相互割引」があります。(本HP末尾をご参照下さい。)

イベント情報

※いずれも当日の入館券が必要です。

(終了)雛の季節―呈茶〈表千家渡辺社中〉

先着150名
2月10日(日)11:00~15:00
地階講堂にて窓から梅園をご覧いただきつつ、お抹茶と和菓子をお楽しみ下さい。呈茶券(700円)は、当日受付にて販売。

講演会

地階講堂にて、各回定員120名。当日入館者聴講無料

  • (終了)2月23日(土) 大村智(おおむらさとし)氏
    (北里大学特別栄誉教授・日本学士院会員・(学)女子美術大学名誉理事長・韮崎市立韮崎大村美術館館長)
    「私と美術との関わり」15:00~16:00頃
  • 3月3日(日) 林直輝(はやしなおてる)氏(日本人形文化研究所所長・日本人形玩具学会理事)
    「近代美術工芸としての雛飾り」
    13:30~15:00頃※開館時より整理券配布
  • 3月17日(日) 河野元昭館長のおしゃべりトーク
    「饒舌館長“光琳と抱一の春”口演す」
    13:30~15:00頃※開館時より整理券配布

静嘉堂“春”のコンサート

3月23日(土) 14:00~15:00頃 自由席先着100名
東京藝術大学大学院在学中『Quintetto REGALO』による“木管五重奏”で楽しいひとときを!
※無料・予約不要。地階講堂にて開始1時間前より整理券配布(1名様1枚)。整理券の番号順にお入り頂きます。

列品解説

展示内容・作品について担当学芸員が解説します。(展示室にて)
1月31日(木)・2月14日(木)・3月14日(木):午後2時~
2月9日(土)・3月9日(土):午前11時~