第4回 美術鑑賞会/東京国立博物館平成館『縄文—1万年の美の鼓動』 https://tokyo-uni-dousoukai-rengoukai.org/alumniinfo/info_tokyo/337/

第4回 美術鑑賞会/東京国立博物館平成館『縄文—1万年の美の鼓動』

2018年11月1日 更新

去る8月4日(土)、11名の参加を得て、第4回美術鑑賞会を開催しました。今回は世話人の友人のご厚意でチケットを入手、前回に引き続き入場料は無料となりました。当初7月28日(土)を予定していましたが、台風の影響で翌週に延期しました。

折しも当日は猛暑(酷暑?)のまっただ中、集合時刻の15時は、東京国立博物館正面チケット売り場付近は大変な暑さでした。しかし、思い思いにわずかの日陰に身を寄せ、上野公園の緑を抜ける風に涼をとりつつ、集まりました。

一番奥にある平成館をめざし園内を横切り、入口でイヤホンガイドを受け取り、早速入場しました。数日前のNHK番組の効果もあってか、会場は大変な混雑でした。

私たちも教科書で見ている「縄文式土器」ですが、あらためて体系的に見ていくととても興味深いものでした。女性を表した土偶に関してはある程度の知識を持っていましたが、火焔型土器には大きく心を揺さぶられました。まだ文字もなかった約5,000年前の縄文中期、歴史的な脈絡も明らかでない中、突然、登場した圧倒的な造形美、その大きさともどもとても衝撃でした。予定していた見学時間はあっという間に過ぎ、出口付近の集合場所へ赴きました。

16時半に集合後、交流会の場所へと移動しました。上野駅とは反対側、谷中墓地手前に位置する「上野桜木あたり」までは20分程度でしたが、途中、大正の面影を残す「カヤバ珈琲」や「谷中岡埜栄泉」の前を通りながらの移動でした。

交流会場の「上野桜木あたり」は、日本橋で金融・不動産運用を営む実業家一族が、昭和13年に建てた自宅と貸家からなる三軒屋のことを言います。現在の建屋ができる前の一時期には、川端康成が住んだこともある場所だそうです。

数年前に解体・建替えが検討された時期もありましたが、NPO法人による保存と活用が立ち上げられ、昭和初期の貴重な暮らしぶりの発信をめざし、「上野桜木あたり」と命名され、ビアホールやアパレル店が営業しています。

谷中墓地から上野公園に抜ける道筋にあるため、外国人も含めた観光客も多く、当日も賑わっていました。数種類ある地ビールに喉を潤しながら、歓談を楽しみました。