2018年11月1日 更新
浜松銀杏会会長 北脇保之
浜松銀杏会は昨年11月に設立された、まだ新しい東大地域同窓会です。会員は現在45名です。
去る9月26日、設立後最初の行事となる講演会および懇親会が、浜松市内のホテルにて29名の参加を得て開催されました。講演会は、当会会員で、3次元形状処理とデータ変換の分野で世界シェアトップの(株)エリジオンを率いる小寺敏正氏に講師をお願いし、「日本発世界の挑戦と21世紀のICT社会と日本」と題してお話をいただきました。
お話は、「日本はエリートを育てる仕組みがなく、これでは米国等に勝てない」、「企業経営者としては量産にコストのかからないソフトウェア産業に目をつけ、他人にできないことをコアコンピタンスとし、最高の人材を集めて最高の報酬を提供することを目指してきた」、「ITにはVR、ARなど大きな可能性がある、いわゆるGAFAはプラットフォームを構築することで巨大化してきた、日本企業は世界のスタンダードを自ら作り出すことにおいて劣っている、その結果、この10年世界の企業の株式時価総額は大きく伸びているのに日本企業のそれはほとんど変わっていない」など日本の現状に警告を発し、多くのことを考えさせるものでした。
今回は日本の先端企業トップのお話を直接聞ける貴重な機会でしたので、地域の若いスタートアップ企業経営者に特別に参加を呼びかけました。浜松銀杏会は今後も地域への貢献を念頭に置いて活動を展開していきたいと考えています。